初めて冬山講習会に参加させて頂きました。冬山登山の知識、技術を学べるということでなんとかスケジュールを調整して楽しみに行きました。雪がなくても出来る内容のものをということで倉敷インター近くの生坂の岩場で実施されました。生坂の岩場は倉敷インターの近くで、駐車場から歩いてすぐの所に岩場がある大変アクセスの良い所でした。倉敷山好会の方が山の所有者から借りて、開拓され維持管理をされている岩場とのことです、冬山講習会にはうってつけの場所とのこと。まずは、冬靴を履いての岩場の登り降りでフラットフィッティングの練習です。冬靴は重く硬く、岩場の登り降りはスムーズに行かず最初は怖い感じでした。岩場歩きに慣れてきた頃に次はアイゼンを着けて同じ練習です。これも最初はすごく怖かったですが、歩いているうちに慣れてきたのと足の運び方を教えていただいたのとで、少しずつ普通に歩けるようになりました。直登したり斜行したりをくり返し練習しました。次は岩場のトラバースの練習です。まずは冬靴で。靴の先端を岩場にのせ、かかとを持ち上げてより先端で保持をして滑らないようにすることを学びました。次はアイゼンを着けて同じ事の練習です。アイゼンの先爪を使うことを学びました。訓練している途中で倉敷山好会の方が見えられて挨拶をして帰られたのですが、なんとその少し後でわざわざ甘酒を大量に作って持ってきて下さりしかもコンロまで、参加者全員でおいしく頂き、温まることが出来ました。山好会の方はこの岩場で訓練をしているときはほぼ必ず来られて陣中見舞をして下さるとのことです。いつもありがとうございます。感謝しかありません。この日はそれ以外にも以下のような訓練を行いました。・ザイル一本のみでの懸垂下降のやり方の練習・ストックの登りでの使い方(実際にうまく使うことで力を30%程度セーブ出来るとのことでした)・ワカンの装着のポイント(ワカンと靴がずれないようにする)・ザックのパッキング:重心位置による安定感の違いを、実際のザックにシュラフと重りの水タンクの収納位置を下、上中側、上外側と変えて実際に担いでみてその違いを感じました。・冬山での気象予測についての重要性・ビーコンの使い方、電波の発信の理論に基づく探査方法、探査練習。実際の雪山ではなかなか出来ない訓練を体験出来てとても参考になりました。知っているのと知らないのでは大きな違いがあることと、実際に訓練をして身につけていくことが大切であることを痛感しました。今後も引き続きこのような訓練には出来るだけ出席をしていこうと思いました。