12/20(日) 大山雪上訓練

この週は関越道で2日間にわたる立ち往生が発生するなど、各地が大雪に見舞われました。いつもは大山には下道で行くのですが、除雪の状況が分からないので、整備が行き届いているであろうやまなみ街道を使って、松江を通って集合場所の鬼の駐車場に行きました。
南光河原駐車場には雪で埋もれた車があり、夕方どうなっているか分からないからと室内の駐車場を勧められました。8時に出発しました。夏山登山道では六合目上まで、ザックにつけたピッケルがヤブに引っかかって邪魔です。以前はここまで気にならなかったような気がします。気温が上がり、木が育つようになったのかもしれません。
六合目で必要ないけど訓練なのでとアイゼンをつけますが、七合目あたりで先行パーティーに追いつくと、皆がスノーシューやわかんを使ってのラッセルになっており、わかんに変えます。ここからは数パーティーが一体となって進みました。久しぶりの腰上ラッセルでした。わかんではスノーシューの足跡を踏んでも潜ってしまい、歩幅も合わず、スノーシューのスピードについていけませんでした。
頂上小屋の周りは雪壁になっており、入口は掘り出さないといけません。先行した人が掘っていましたので、我々も手伝いました。入口が開いてから頂上碑へ記念撮影に行き、小屋に戻って昼食としました。頂上小屋は改装されてきれいになっています。窓から光は入りますが、光の当たらないところもあるので、ヘッドランプをすぐ出せるようにしておいた方がよいという教訓を得ました。他の人たちとも少し話をしました。リーダーらしき人は今年103回目の大山ということでした。
頂上に到着した頃から、視界が悪くなり、風が強くなりました。下山を始めると登りのトレースが分からなくなっており、頂上台地で後からきた常連のリーダーらしき人にこっちだと呼びかけられました。言われなければ時間ロスをしていたと思います。ここで、小屋にいたパーティーでは最後尾になったようです。わかんを付けて下山していたのですが、苦しんだのは踏み抜きです。急な大量降雪で木の下が埋まっておらず踏み抜いてしまい、身体が深く沈み、わかんが木にからんでなかなか抜け出せません。木道がどこにあるのかもわからないですし、どこが木なのかもわからず、ルートも視界が悪くてトレースもすぐ消えて不明瞭と苦労します。鈴木さんは長年の経験から、うまく踏み抜かないところを選んで歩いていました。八合目あたりから少し西寄りに下ってしまい、草鳴社ケルンが見えて夏道に復帰できました。2日前も道迷いで翌日になって救助された人がいて、遭難事故死が起こったときと同様の間違いが起こりやすいので設置されたのでしょう。そろそろ日没が気になってきて、ずっと前に弥山尾根を登ったとき、暗いうちに出発したのに雪が深くて下山途中で日が暮れたのを思い出していたところで夏山登山道が明瞭になり、六合目でつぼ足になりました。
元谷に下ってビーコン訓練をする予定でしたが、もう時間が押しているので、夏山登山道を下ります。しかしまだ苦労は続きます。大勢の人に踏まれた雪面が滑りやすくなっており、疲労もあって転びます。思いがけず滑落停止訓練ができました。
16時30分、なんとか暗くなる前に下山できました。先に下山していた一緒になった人から心配されていました。もう遅いので温泉は省略して帰りました。帰ってからザックを開けると、転んだときでしょう、テルモスがへこんでいました。2本持って行ったうちの古い方でよかったです。
ここしばらくは低山や慣れた山とはいえ、スパイスの効いた山行が多いですね。