11/4(土) 鎌ヶ岳

旧会員のMさんを誘って鎌ヶ岳へ行っていきました。鎌ヶ岳は鈴鹿山脈にある鈴鹿セブンマウンテンの内の1座です。東の一角から均整がとれて湾曲した形に見えることが山名の由来とされているそうです。今回歩くルート上には南側の水沢岳へと続く痩せ尾根があり、鎌尾根と呼ばれていて見どころの一つとなっています。今回は反時計方向に入道ヶ岳を経由するので、鈴鹿セブンマウンテンである未踏の入道ヶ岳も登頂することができます。
登山口である宮妻峡キャンプ場には広い駐車場があり無料です。トイレもキャンプ場に行けば利用可能です。キャンプ場にはバンガローがありましたが廃墟の様になっていて利用されている感じはありません。見た感じ営業している雰囲気が無かったのですが、帰ってからネットで調べてみると立派なHPもあり、年中営業しているようです。車道を少し登ると左手に入道ヶ岳方面の分岐があります。少し下って沢を渡るとつづら折りの登りが150m程続きます。尾根にたどり着くと少し傾斜が緩やかになります。11月ともなると流石に涼しくほとんど汗はかかなくなるので快適です。更に650m程の標高に達すると初めて遥か彼方に鎌ヶ岳の山頂を見る事ができます。ここから入道ヶ岳までの縦走路は見晴らしが良く、右手に鎌ヶ岳につながる稜線を眺めながら歩くことができます。入道ヶ岳に近づくと、広々とした草原のような景色に変わり、他の登山道から登ってきた登山者も合流して山頂付近はとても賑やかになります。山頂には大きな白い鳥居があり、麓にある椿大神社(つばきおおかみやしろ)のご神体だそうです。山頂から一度下って登ったところに奥宮があります。そこからしばらくアップダウンを繰り返しながらザレた尾根を進みます。途中にお城の石垣のような重ね岩、三角形に先端が鋭く尖った仏岩、ざれた花崗岩が生えたきのこの様に見えるきのこ岩など特徴的な奇岩群があり、見どころが続きます。水沢峠(すいざわとうげ)で昼食を採りましたが、結構風が通り抜けて寒かったです。ランチジャーで温かいご飯と味噌汁を持ってきていたので余計においしく感じました。水沢峠から水沢岳(すいさわだけ) を越え、しばらく進むと今回のメインイベントの鎌尾根の先に鎌ヶ岳が見えてきます。幅の細い尾根ですが、特に危険な個所は無いので特に問題はありません。数か所巻き道があり、下山の雲母峰道分岐(きららみねみちぶんき)を通り過ぎ鎌ヶ岳への最後の登りに取り掛かります。登りの最後のあたりは手を使って岩をよじ登る個所があります。何とか無事に出発から6時間半掛かって鎌ヶ岳の山頂に到着しました。山頂部分は狭いですが、眺望は抜群です。御在所岳方面が開けているので、御在所岳や雨乞岳が良く見えます。あとは下るだけですが、この下りはあまり変化が無く同じような景色なので思ったより長く感じました。2時間ほどで下山し今回の山行は終了しました。紅葉はほぼ終わっていたのでもう少し早く来れれば良かったと思いました。