白山を南から辿る道である石徹白道から別山へ登り残雪の白山を眺めたいと思い計画しました。早朝に登山口に到着しましたが、かなり寒く夜はかなり冷え込むのではと思いました。出発するとすぐに石徹白大杉が迎えてくれます。しばらく樹林帯を登りますが、この時期、虫が多くて鬱陶しいです。日が当たってくると朝の心配をよそに、今度は暑さに参ってきます。稜線の手前にある神鳩避難小屋はきれいな小屋です。水場は近いですがトイレは携帯トイレになっています。ここで大休憩。ここからは北アルプスや御嶽・中央アルプスの展望を眺めながらの稜線歩きです。前方の別山はまだまだ遠い。銚子ヶ峰までの登りはなかなかきつかったですが別山へと続く縦走路の眺めは素晴らしい。花はまだこれからといった所ですが、所々群落がみられます。一ノ峰・二ノ峰とアップダウンが続きます。途中の水場は雪の中でした。途中に雪渓がポツポツあったのですが、最大の雪渓が三ノ峰の手前にあり不安な人は軽アイゼンをここで装着。雪が緩くなっているので効果は怪しいですが、多少の気休めになります。これを登りきると三ノ峰避難小屋です。今夜はここに宿泊です。休憩後、荷物をデポして別山へ向かいます。三ノ峰までは小屋からすぐ。しかし別山へは再度下って登り返しです。荷物が軽くなったので疲れてはいましたが登ります。別山直下の別山平は別山が間近に見られる気持ちの良い場所です。ここでテントを張ったら気持ち良さそうです。そして別山へと到着。別山に到着時の白山は雲の中だったのですが、雲がとれそうなのでしばらく粘ると、白山が姿を現しました。ここから見ると白山が物凄く大きく見えて圧倒されます。思っていた景色が見られたので来た甲斐がありました。達成感のもと小屋に戻ります。三ノ峰避難小屋はトイレもあり便利ですが、中は神鳩に比べると劣ります。水場が無いので雪渓の雪を溶かして食事の用意をします。そうしながらも片手はビールを手にしています。小屋泊は全部で10人位になりほぼ満員でした。食事後は疲れているので、まもなく就寝。翌朝は曇り気味の天気でした。小屋直下の雪渓を過ぎると一安心。あとは景色を振り返りながら下山。帰りに麓の白山中居神社に寄りました。いい雰囲気の神社でした。歩きごたえもあり、景色も良いルートでした。