今年の夏合宿は沢登りを挟むので沢装備もあり、いつもより荷物が重く、加えて寝不足で、初日の折立登山口から薬師峠のテン場まで皆汗だくで疲れ気味であった。その夜、かなりの雨でテント付近が沢状態になった。多少浸水したがテントが新しいので被害は少なかった。
2日目は赤木沢の遡行です。2時起床で薬師沢小屋へ向かう。天気は不安定だが大雨にはなりそうになく、昨日の雨もあまり水量に影響なさそうなので遡行開始。まずは黒部川奥の廊下を遡行。何度か渡渉やへつりを繰り返し赤木沢出合に到着。赤木沢に入るとすぐに見事な滝に出会い、皆歓声をあげる。次々と滝が現れるがほとんど簡単に登れるので、楽しく進んで行きます。天気が曇り気味なのが残念ですが、それでも十分に美しい景色でした。水は冷たいが所々でシャワークライミングを楽しみながら、あっという間に遡行終了。稜線へ向かっての詰めは疲れたが途中のお花畑は見事でした。靴を履き替えて縦走路を歩き太郎平小屋まで戻りました。到着が昼過ぎで、時間が十分あるので小屋でラーメン等を食べてからテン場まで戻り、あとはノンビリ過ごしました。
3日目は、昨日と同様に薬師沢小屋まで降りて、雲ノ平へと登ります。雲ノ平への登りは滑りやすくきつかったですが、登りきると夏らしい天気の中、薬師岳・水晶岳・黒部五郎岳などのアルプスの山々が迎えてくれました。そこから高天原へ向かっての下り。これも急で滑りやすい道でした。高天原山荘に着くとさっそくビールを手に温泉へと向かいます。温泉は丁度人が出たばかりでしばらく私達の貸し切りでした。小屋に戻りさらにテラスでお酒を飲みます。5時半から夕食で各自しっかりおかわりをしてお腹一杯食べました。
4日目は早起きして2時半から朝風呂へと向かった人もいました。そして4時45分からの朝食を食べて出発します。高天原からさらに下り黒部川沿いにつけられた大東新道を歩きます。沢沿いの道は、美しい黒部川を眺めながらの気持ち良い道で、途中たまらず靴や服を脱いで水に浸かり暑さを吹き飛ばしました。薬師沢小屋から登り太郎平小屋に到着。計画ではもう1泊予定でしたが、その日に下山する事にして、濡れたて重くなったテントや沢装備等一式を背負い、重さにあえぎながら、最後の頑張りで折立に下山しました。下山後、温泉に入り、夕食に焼肉を食べて、もう1軒の温泉施設で閉店まで仮眠してから車を走らせ、朝方に岡山に到着しました。男だけの暑苦しい夏合宿が無事終了しました。