1/27(日) 大山(大ノ沢左岸稜)

大山の南側はあまり登ったことがなく、大ノ沢は初めてで楽しみにしていました。佐伯リーダーから計画書が送られてきてメンバーを見ると、これはきつい山行になるなと思いました。前夜泊の予定でしたが朝集合になり、2時起きできついなと思いましたが、19時に眠くなって寝られたため助かりました。
早朝の大山に向かう途中には、前日からの大雪で県境の峠を越えられない車の跡がたくさんありました。中止になるのではと思いましたが、このメンバーなら中止はないやろうなと集合場所の桝水に向かいます。桝水スキー場の駐車場は除雪中で、しばらく待っていると佐伯さんから到着の連絡があり、合流しました。計画変更があるかと思いましたが、予定通り行動のようで準備します。桝水スキー場のトイレはスキー場営業時間中のみだそうです。
道路から取り付くと、表面には雪が着いているものの、下の藪が埋まっておらず空洞になっており、終始藪の踏み抜きつぼ足ラッセルでした。哲さんはうまく手足に体重を分散して踏み抜かないで先行しますが、後ろは2番手でもラッセル交代するような状態でした。森林限界を超える1300mくらいでクラストしてきたので、アイゼン・ピッケルを装着します。このあたりから天気が良くなってきて、下界まで見えるようになりました。それなりに高度感もあるので、ここで滑落停止訓練したら真剣になるでしょう。
頂上付近では、しんどいので夏道を下りることにならないかなあと思っていました。誰か知り合いに会えば、大山寺から桝水まで乗せてくれるから計画変更になるかなと期待していると、頂上でUさんの知り合いの方がいらっしゃいました。密かに夏道下山を期待しましたが、予定通り下山予定路の右岸稜を目指しました。しかし視界がなくなり、右岸稜は入り口が分かりづらいとのことで、登ってきた左岸稜を下山することになりました。登りのトレースをたどりながらですが踏み抜きはあり、それでアイゼンを引っかけて15年以上は使ってきたスパッツを破ってしまいました。
日の出の時間に行動開始し、下山時には夕暮れの雰囲気になっていました。普段はラッセルを率先してする人たちが譲り合いながらも9時間超の行動時間を要して疲れました。下山したときはやっと終わったと思いました。でも、この感想を書いている頃には、また行きたくなっているのが山のいかんところです。