瀬戸内海には猫の島やウサギの島があるのは知っていて、機会があれば行ってみたいなと思っていたところ今回山行?として計画されたので参加することにしました。ウサギの島として有名な大久野島は周囲4.3キロ程で、最高標高も108m程の小さな島です。ウサギ以外に有名なのが、昭和初期に毒ガス製造工場があったということで、現在のウサギの楽園のイメージとは真反対の暗い歴史です。ウサギがなぜこんなに生息しているか疑問に思ったので調べてみると、毒ガスの動物実験用にウサギが飼われていましたが、戦中・戦後には食用にされたそうです。しかし戦後の毒ガス関連処理の際に全羽殺処分されたため、当時のウサギの子孫ではなく、あくまで説ですが、小学校で飼われていた8羽が放されて野生化し繁殖したのが有力だそうです。
フェリー乗り場の忠海は小さい港町ですが、チケット売り場がすごくおしゃれな建物でウサギ関連のかわいいお土産が沢山売っています。島にはエサを売っていないので忘れた場合はここで購入しておく必要があります。大久野島に到着後は時計回りに海岸沿いを歩きます。すでにそこらじゅうにウサギが居て、エサをやりながら歩くと中々先に進みません。定番のエサとしてはニンジン・キャベツ・ラビットフード・干し草のようです。僕は前日に近くのスーパーで捨ててあるキャベツの外の葉をもらいに行ったのですがレタスしかなくレタスの葉をもらって帰りました。レタスは葉の状態で持っていくと絶対しなしなになると思ったので水に漬けて保冷バックに入れて万全の体制で持っていきました。おかげでシャキッとしたレタスをウサギに食べてもらうことができました。Uさんはキャベツ丸ごと持ってきていました。かさばらずその方法が一番良いと感じました。ウサギはニンジンが好きなイメージがあるのですが、不思議なことに、そこらじゅうに大きいニンジンが食べられず転がっていました。ウサギにエサをやると良くわかるのですが、口が小さく少しずつしか食べられません。ニンジン丸ごとはかじれないようです。ピーターラビットはニンジン丸ごと掴んで先端をかじっていますが、本物のウサギはそんなことは出来ないので、細くカットして持って行ってあげてください。
肝心のコース状況ですが、ほとんどが海沿いの平坦な道歩きです。山に登るルートもあり、今回展望台に行く予定でしたが、台風や豪雨の影響なのか立ち入り禁止になっていました。周遊コースでも灯台付近は標高が高くなっていて見晴らしも良くて瀬戸内海の美しさを感じる事ができます。メインストリートから外れた所にもウサギはいます。人里離れたウサギの方が飢えているようで食いつきが良いです。ただ歩くとあっという間に終わってしまうようなコースですが、ウサギにエサをやりながら歩くととでも時間がかかります。小さいお子さんやカップルにはとてもお勧めできる観光スポットと思います。もちろん動物好きなおじさんも十分楽しめますよ。