蘇武岳は新田次郎『孤高の人』のモデル加藤文太郎と、『青春を山に賭けて』を著しデナリで消息不明となった植村直己のふるさとの山です。登る前はそんなにしんどくないだろうと思っていたのですが、まずまずきつい山でした。
万場スキー場には作業の人がいました。登山者はあまり多くないものの、下山までに何パーティーかと会いました。先週の出雲弥山はザレと小石で滑る感じでした。今日は急傾斜と粘土で滑る感じでした。
巨樹の谷コースでは、この辺りでは珍しい大きな杉が見られます。鹿の食害のせいか、下草がありません。ところどころ道が不明瞭になっていて、外すと地面がしまっておらず抜け出すのに苦労します。樹間は広く、徒渉に問題がなければ、スノーハイクや山スキーにもよさそうです。
蘇武岳頂上は見晴らしが良くなっています。ただ、風で寒いです。いい具合に地面にくぼみがあって休憩できます。加藤文太郎が「兵庫槍」と呼んだ氷ノ山がよく見えます。直下まで車道がきていて、1台駐まっていました。
大杉山コースは尾根のコースで、結構急です。慎重に歩かないと転びます。足にきます。「標高差と行動時間だけでハイクと決めてはいけない。」とSさん。
下山後、車で道の駅神鍋高原に移動し、軽装で神鍋山を登ります。最初は舗装道から登りました。蘇武岳からは神鍋山の火口がよく見えたのですが、登ってみると草でよく見えませんでした。火口の周りにはお地蔵さんや神社があるのですが、最高点には電波施設があるだけで、標識などはありませんでした。
スキー場のリフトは動いていて、MTBやグラススキーのコースが整備されています。シーズンオフといえ人は多く、スキーシーズン中の平日くらいの人がリフトを利用していたように思います。家族連れのハイキングの人も多かったです。温泉はなしとし、町内の八反の滝を見て帰りました。
兵庫県北部の山は気にはなっていたのですが、なかなか行けていませんでした。機会をつくっていただきありがとうございました。