雪山のテン泊は私にとってはハードルが高いと思っていました。防寒装備が揃っていないことと重いザックを背負っての登山に不安があったからです。リーダーからの情報で寒さはなんとか大丈夫そうだと言うことと、今回は重装備での歩行はテン場までで、1 時間程度歩けば良いとのことで思い切って参加しました。土曜日の早朝に立山駅近くの駐車場に到着して、さあケーブルカーに乗ろうと立山駅に行くとケーブルカーの切符売り場は長蛇の列になっていてビックリ! これでも夏に比べると少ないとのことでさすがに人気のスポットだと改めて思いました。ケーブルカー、バスを乗り継いで室堂まで。ここで雪の大谷を散策して有名な雪の壁を見た後にいよいよ重いザックを背負ってテン場へ出発です。基本は下りの道だったので、なんとか無事雷鳥沢のテン場までたどりつくことが出来ました。すでに多くのテントが張られています。テントを張る場所を決めてテント張です。雪上でのテント張は初めての経験でした。雪の地面から雪のブロックを雪スコップとのこぎを利用して取り出しテントの周りに積み上げ暴風雨用の雪の壁をつくりました。中腰での作業は腰に堪えました。さらに雪のテーブルを作って簡易野外食堂もでき上りました。トイレ、水場もオープンしていました。トイレが水洗だったのは嬉しかったです。少し休憩して歩行訓練。主に滑落停止の練習をしました。贅沢にも入浴して就寝することが出来ました。2 日目は別山~真砂岳~立山(富士の折立、大汝山、雄山)の縦走です。リーダーの計画で危険個所が登りになるより安全な時計回りで歩きました。テン場から剣御前小屋までは雪の急直登でキツかったです。また改めて体力のなさを痛感しました。稜線に出ると後立山連峰の景色に見とれ写真撮影で頻繁に足を停めてなかなか予定通り前へ進みませんでした。剱岳がきれいに見えると“次はここへも登るゾ!”と剱岳をロックオンしました。この日は初日ほどではなかったものの天気が良く稜線での風も強くなく快適な山行となりました。雪が残っていてアイゼンが必要な場所と夏道になっているところがあり、頻繁にアイゼン脱着を行いました。アイゼン脱着の訓練をしているようでした。雄山から一の越の下りは完全な夏道となっておりました。ガレた急降下で浮石に何度か足を取られそうになりながら慎重に下りました。一の越からはテン場を目指して雪渓をトラバースし、最後はブルドーザー道へ尻セードで下りました。尻セードで長い距離を滑ることが出来て楽しかったです。最終日は再び思いザックを担いで室堂まで登り返しです。急登を雷鳥沢野営場で寛ぐ剱御前への登り雄山山頂雷鳥荘まで登ってやっと一息をつきました。やっぱり体力がない!キツイ!今回は日差しが大変きつく雪の照り返しもあり、唇が日焼けをして皮がむけました。唇がそのようになったのは初めてのことでした。高山の雪山おそるべしです。3日間は天候に恵まれて最高の山行となりました。リーダー、参加者の皆さま、楽しい時間をありがとうございました。