2年前に計画したものの中止になった計画を再度出しました。今回は予備日もあるので天気の良い日を狙って是非行きたいと思っていました。夜走りして北陸道の魚津インターで降りてから登山口まではすぐでアクセスは良かったです。幸い道に残雪も無く第四発電所まで車を入れられたので、車道を歩く距離が短くて済みました。登りに使う西北尾根は登山道もあり、しばらく雪の無い道を登りますが、これが滅茶苦茶急登です。初日の睡眠不足と重いザックが堪えます。1000メートルを超えると徐々に雪が増えてきます。1800メートルでやや広い所が出て来たので雪を整地してテントを張ります。夕食を食べると6時位でしたが疲れてすぐに寝ました。翌日も朝から申し分無い天気。アイゼンを付けて出発。急な斜面を登れば2000メートル付近で毛勝山が見えてきます。今日は時間もたっぷりあるのでそれ程急ぐ必要はありません。休憩をとりながら山頂を目指します。高度をあげるにつれ東には後立山の山々が見えてきます。最後の急登を登りきると目の前にどーんと剱岳の姿が見えます。何度か来ながら踏めなかったピークをようやく踏めたOさんも嬉しそうです。そしてここからは縦走です。毛勝の南峰へと進み、そこからは大きな雪庇を避けて登り二座目の釜谷山、そこからひと踏ん張りで三座目の猫又山で、毛勝三山を周回出来ました。天気は良かったのですが、気温が高く暑さで喉がカラカラ。足元の雪を食べながらの歩きでした。まだ1時半ですが、ここでテント泊。剱が見える広い所を整地してテントを立てました。ブロックを積むのは久しぶりです。そこからは持って来たお酒を飲みながら景色をゆっくり楽しみます。昨日は早く寝たので見たかった夕焼けは見られませんでしたが、今日は赤く染まる剱を見ようと起きていました。真っ赤とはいきませんが、薄紅の剱を見られて満足して就寝。最終日も朝焼けの剱を見ながら下山。猫又山から少し下った所のコルから猫又谷に向かって急斜面を下ります。一歩一歩アイゼンを効かせながら慎重に下ります。谷はデブリに埋まっていました。落石・落雪に注意しながら進みやがて林道に合流。長く感じる林道を歩いて車に戻りました。久しぶりの雪山テント泊縦走で疲れましたが、剱を北側から眺められる展望の良い、いい山でした。また、人が少ないのも良かったです。