1/26(日) 大山(大ノ沢右岸稜)

当初の参加は4名でしたが、リーダーからの計画書受信時に雪が少ないので、参加はどうしますかの連絡も有りました。迷いましたがリーダーとラインで話、当方との2名での山行となりました。計画通りの5時に酒津公園を出発、下道で落合ICより高速、溝口ICで下りる。天候は高曇りで大山がきれいに望める。日の出前の朝焼けの真っ赤な雲と大山を写真に撮り枡水高原スキー場に向かう。
スキー場は全く雪がなく秋枯れの茶色一色の景色で閉鎖されている。どこを登るか(大ノ沢か夏道の往復か等々)相談しながらお互い悩み、最後は大ノ沢に登ろうとなり、冬山装備の準備をして出発する。閉鎖されている環状道路を1km弱歩き、標高800m洞門の横より、踏み跡の斜面に取り付き樹林帯(藪)を登る。横手道と交差し、雪が少ないので下部の複数の堤防や石積みブロックに突き当たらないように注意して藪をかき分け、“夏道にしとけばよかった”などとブツクサ言いながら黙々と進む。堤防や石積みブロックの工事後の朽ちたワイヤーや鉄塔の崩壊跡が見受けられる、樹木も低く少なくなり雪面が多くなる。木々も無くなり、大ノ沢の全体が下部も上部も見渡せ、高度感も出てきてアルプスの雪面・雪稜の感じがしてくる。
標高1100m位の石積みブロック下でアイゼンを装着して、気も引き締める。こぶし大の落石が結構落ちてくる、雪がもう少し多ければ無くなるのでは無いかと思いつつ、お互いに“ラック”(落石時の警戒合図)のコール確認をして、ステップが1~2cm位潜る雪面を三点支持で落石とスリップに注意して高度を上げる。左岸稜側の顕著なピナクルも大きく見え、高度感も一層増してくる。大ノ沢の真ん中を詰めようと思いましたが落石がひどく、大ノ沢右岸稜のジャンダルム(前衛峰)を左に見て、右岸稜側の東側面を直登するが、頂上台地の50m手前の右岸稜に出てしまい、そのまま頂上台地の“山の神石室”の手前に出る。烏ヶ山が少しガスっていましたが天気は高曇りで上々でした。ここで休憩して、登って来た大ノ沢や弓ヶ浜等の遠望を楽しむ、夏道には登山者が確認できる。頂上は工事中で踏めないので、夏道登山道を下り大山寺より道路を歩き枡水高原スキー場の駐車場に無事帰り着きました。途中の道路脇にフキノトウが出ておりリーダーは酒の肴に摘んでおりました。帰りに蒜山の“蒜山やつか温泉快湯館”に寄り、冷えた身体と達成感と充実感と心地よい疲労感をお湯に委ねて、久々の雪稜・雪面を楽しみ、最高の思いを噛みしめました。