梅雨に入り当日は雨予想でしたが、午前中はなんとかもちそうな感じに変わってきました。M君はこのルート初めてで序盤からドキドキしています。文殊堂の駐車場に車を停めて出発。右岸の道を登ります。三ノ沢は堰堤の工事中ですが、本日は工事休みです。左岸の道に移り最終堰堤の手前で間違った踏み跡を進んでしまい、結局戻って最終堰堤の右岸のロープを使って堰堤上部に到達しました。そこからはギザギザの岩峰群が並ぶ壮観な光景が見られ、休憩しながら景色を堪能します。休憩後はいよいよ槍ヶ峰基部を目指してガレを登ります。しかしここからは虫に終始つきまとわれます。虫に大変好かれるM君は終始数十匹の虫にたかられ続け、虫避けスプレーを乱射しながら歩く事になりました。虫は多いが花も多い。ツガザクラやイワカガミの群落が目を楽しませてくれます。ガレを登り切り槍の基部に到達すると、反対側の壁沢・本沢が見え強烈な高度感に益中君は興奮と恐怖を味わっていました。そこから縦走路を慎重にたどり休憩出来るピークに到着しました。ところで槍ヶ峰はよく尖っている方が南峰、平らなのが北峰くらいに思っていたのですが、休憩した平らな方に三ノ峰と新しいプレートが置いてありました。休憩中に1人上がってきましたが、縦走路にはそれ以外他の人は見当たりません。雨予報だったので控えたようです。ここから天狗ヶ峰、そして剣ヶ峰はガレた痩せ尾根の連続です。緊張感を持って進みます。天狗の手前と剣の手前に何カ所かいやらしい所がありますが、それ以外も落ちたらただで済まないのは誰もが感じる場所です。剣ヶ峰に到着するとM君は感動で声をあげ何枚も写真を撮っていました。そして我々でほぼ独占のピークでひととき寛ぎます。今日は天気のせいか先週の山開きに集中したためか弥山の方の人影も少ないようです。そして再び緊張の下山開始。下りのほうが危ないのでロープを用意して、下りのガレでは確保して下ります。天狗を過ぎ、槍を過ぎて樹林に入るとひと安心ですが、ここから再び虫の密度が上がってきます。虫を払いながら下りました。駐車場の手前でザーッとひと雨ありましたが、それ以外はぱらぱら位で済んで良かったです。下山後は休暇村鏡ヶ成の風呂に入って帰路に着きました。このルートは以前より崩壊が酷くなっているようで万人におすすめは出来ませんが、その分展望はすごいです。危険なのでしょっちゅうは行きたくは無く積雪期のほうが良さそうです。行かれるかたは経験者と共に行き無理はせず引き返す位の気持ちで行ってください。