10/29(土) 釈迦ヶ岳(個人山行)

 旧会員のMさんより山行のお誘いが来たので、Mさん計画の釈迦ヶ岳に行ってきました。釈迦ヶ岳は鈴鹿山脈の鈴鹿セブンマウンテンの一座で標高は1092mです。鈴鹿山脈を東から見ると、まるでお釈迦様が寝ているように見えることから名前が付いたそうですが、そう言われてもそのようには見えませんでした。鈴鹿セブンマウンテンは過去に御在所岳、鎌ヶ岳、竜ヶ岳と登ってるので4座目になります。登山口の朝明(あさけ)駐車場は結構広く70台ほど停められるようで、1回500円です。7時半位に到着しましたが、紅葉の時期と言う事もあり、ほぼ満車に近い状態でしたが、何とか停める事ができました。
駐車場を少し下ると釈迦ヶ岳の登山口があります。歩き始めは沢筋をじわじわと登っていきます。途中営業しているのか廃業しているのかよくわからないキャンプ場がありました。一度沢筋から離れた後、沢に戻ると落差40mの庵座(あんざ)の滝が現れます。木々に覆われていたので全容を見る事はできませんでした。釈迦ヶ岳最高点への分岐あたりから紅葉が本格的に楽しめるようになりました。傾斜もきつくなりますが、釈迦ヶ岳最高点の南尾根のあたりは崩れた岩肌と紅葉がアルペン的な雰囲気を出していて急登のつらさを忘れさせてくれます。登りきるとそこが釈迦ヶ岳最高点です。ここから伊勢湾方面への展望は最高で、霞んではいましたが平野越しに伊勢湾を望む事ができました。稜線に出ると風が強く、あるもの全部着てちょうど良いくらい寒かったです。
一休みした後、稜線を北へ釈迦ヶ岳に向かいます。稜線はどこも見晴らしが良いので登山者達は思い思いの場所でゆっくり腰を下ろして休憩しています。釈迦ヶ岳山頂も同じく景色は良いですが、先ほど休憩したので記念撮影を済ませて先を急ぎます。ここから羽鳥峰(はとみね)までは小さいアップダウンを繰り返す稜線歩きになります。終始強風が吹いて落ち葉が猛スピードで飛んできて顔に当たります。初めて痛い落ち葉を経験しました。羽鳥峰は花崗岩が崩れて真っ白な山容で、少し下ったハト峰峠から見上げると独特で特徴的な山容がはっきり分かります。ハト峰峠からヒロ沢出合への道は湿地帯のような個所が多く足元はあまり良くありません。道もはっきりしていないのでルートファインディングが必要です。
沢に出ると沢の端を遡行出来そうな雰囲気ですが、ところどころ行き詰る個所があるので、基本は左岸の少し上部の登山道を歩きます。この登山道からはほとんど沢の景色が見えないので紅葉の時期でもあるので余計に残念です。たまに沢に降りて沢伝いに歩くと紅葉も楽しめ景色が良いので結構楽しめます。降りたり戻ったりを繰り返し、上水晶谷出合から山中に戻ります。根の平峠まで軽く登るとそこからは下るのみです。久々に長い距離を歩いたので思いのほか疲れたのと、今回も行動食不足で最後はシャリバテしながら何とか予定のコースを歩くことが出来ました。
下山後はスーパーで買い出しをして宇賀渓キャンプ場でテントを張りBBQと焚火をしながらまったりと過ごしました。このキャンプ場は予約不要で沢沿いの河原にフリーサイトで張るタイプです。駐車場から登りで200m程先になるので、キャンパーは少ないと思っていたのですが、予想の10倍ほどキャンパーが来てました。これも昨今のキャンプブームの影響でしょうか。雰囲気的には登山者の前泊では無く、キャンプをしに来ている人ばかりのようでした。ここは竜ヶ岳の登山口になるので、翌朝片づけをしていたら登山者が沢山登山を開始していて、駐車場も順番待ちになるくらい一杯でした。山とキャンプが両方楽しめて良い休日が過ごせました。。

コースタイム
7:49 朝明駐車場発⇒10:04 釈迦ヶ岳⇒10:32 猫岳⇒12:05 ヒロ沢出合⇒13:54 タケ沢出合⇒14:09 上水晶谷出合⇒14:58 根の平峠⇒15:56 朝明駐車